八重歯・叢生の歯科矯正治療例
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八重歯・叢生の症状について
※矯正治療は自費診療となります。
歯がバラバラに生えて、不揃いな歯列を「叢生(そうせい)」と言います。八重歯などもこの叢生に分類され、矯正治療を受ける患者さんの中で最も多い不正咬合です。食べ物が挟まりやすく、歯が重なりあっている場所は歯磨きが適切に行えないため、汚れが溜まりやすく、細菌の温床となります。さらに、歯がさまざまな方向に生えていますので咀嚼時に頬を噛んだり、見た目の悪さから人前で笑えなかったりと感情表現が乏しくなる可能性があります。
叢生(そうせい)は虫歯リスクが高くなる
叢生(そうせい)は歯がバラバラ生えたり、場所によっては歯が重なり合っているため、隙間に食べ物が挟まりやすく、隅々までしっかりと歯磨きができないことにより、虫歯リスクを高めてしまいます。
さらに、虫歯治療を行っても高い確率で再発するため、治療が長引くことが予想されます。
叢生(そうせい)は抜歯リスクが高くなる
叢生(そうせい)は、適切な歯磨きが行えないため、虫歯だけでなく必然と歯周病リスクも高くなります。歯周病は現在、成人が歯を失う1番の原因となっています。
適切なケアが行えない状態では、歯周病の改善が難しいため、悪化の一途を辿り、将来的に歯を失う可能性が高くなってしまいます。
また、近年の研究では歯周病菌が血液によって全身を巡ることで、糖尿病や心筋梗塞・脳梗塞・早産・メタボリック症候群などを引き起こすと言われているため、全身の健康管理にも注意が必要です。
見た目が悪く(審美障害)コンプレックスになる
叢生(そうせい)は、歯並びがばらばらで不揃いなため、コンプレックスとなる方も少なくありません。笑う時に口元を手で隠したり、普段からうつむきがちになったりと性格形成にも大きく影響する可能性があります。
また、歯科先進国などでは歯並びはエチケットと考えられているため、歯並びが悪いことに不快感を抱かれる場合もあります。
八重歯・叢生(そうせい)の原因について
叢生になる原因はいくつかありますが、一般的には歯が生える顎骨(土台)のサイズに対して、歯が大きく、スペースに収まらないことで歯列が乱れてしまいます。その他にも、乳歯が早いうちに抜けてしまったことで、そのスペースに周囲の歯が移動し、永久歯が正常に生えてこられなかったり、逆に永久歯が生えているにも関わらず、乳歯が抜けないことで叢生になるケースもあります。
八重歯・叢生(そうせい)の基本的な治療法
叢生(そうせい)の治療は、度合いによって行う工程が多少異なりますが、先ずは顎骨上の正常な場所に一つひとつの歯を並べていくことからスタートします。重度の叢生の場合には、側面側を優先して整え、前歯が収まるスペースを確保し、最終的に前歯を適切な位置へと並べていきます。
叢生は歯を動かすためのスペースを獲得するため、抜歯を行うことも多くありますが、当院では歯を少しずつ奥に移動させる遠心移動や歯の両端を削って歯幅を小さくするIPR法などでスペースを作り、できるだけ非抜歯で矯正が行えるよう努めています。矯正治療完了後は、後戻り防止のためリテーナーによる保定処置を行いながら、経過を観察していきます。
八重歯・叢生(凸凹な歯並び)の矯正治療例(Before&After)と解説
八重歯の矯正治療例(10代女性・治療期間1年4ヵ月)
年齢・性別 | 10代女性 |
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治療期間 | 1年4ヵ月 |
抜歯 | 上下左右4本 |
治療費 | 847,000円(税込) ※治療費等の変更により、現在の費用と異なる場合があります。 |
リスク・注意点 | ・歯の移動に伴う鈍痛や歯根吸収が生じる場合がある。 ・歯が綺麗に並んだ後は、保定処置を行わなければ歯が後戻りする場合がある。 |
備考 | 上の2番目の歯が神経の治療済み |
10代の女性です。前歯のがたがたを気にされて来院されました。治療方針では、神経の治療をしてある歯を抜歯し、将来的に長く歯を残すこととしました。結果的に治療されていない健全な歯がきれいに並び、良好な咬み合わせになりました。
矯正治療に伴うリスク・注意点について(※一例)
- 歯の移動に伴う違和感・鈍痛を感じる場合があります。
- 矯正に伴い、多少の歯根吸収が生じる場合があります。
- 取り外しが可能な装置については、決められた装着時間を守らなければ適切な治療結果が得られません。
- 固定式の矯正装置は、歯磨きがしづらくなるため、虫歯や歯周病リスクが高くなる可能性があります。
- 矯正後は歯が後戻りする可能性があるため、保定装置を着用し、歯の後戻りを防止します。など。
矯正治療(成人矯正・小児矯正)の費用について
※治療費は全て税込となります。
名称 | イメージ | 特性 | 料金(税込) |
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初診カウンセリング | 矯正治療について詳しくご説明します。 ※ご希望の方のみ、レントゲン撮影(3,300円)・3Dシミュレーション(5,500円)を行い、より詳しいカウンセリングを行うことも可能です。 |
2,200円 |
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再カウンセリング | 一度初診カウンセリングを受けたあとの二回目以降のカウンセリングです。 |
30分 5,500円 |
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セカンドオピニオン | 治療方針や診断結果について担当医師以外の医師に意見を求めることができるセカンドオピニオンにも対応しております。 |
5,500円 |
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精密検査/診断費 |
レントゲンやCT、模型などの資料を取り、診断をして、精密診断の結果を患者さまにお話しするまでにかかる費用です。 |
【通常】 検査料44,000円 診断料11,000円 【マウスピース矯正をご希望の方】 検査料55,000円 診断料15,000円 【MFTのみをご希望の方】 検査料22,000円 診断料 なし |
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小児矯正 | 乳歯と永久歯が混在している時期に行う治療です。かみ合わせやあごの形、大きさを整え、永久歯がきちんと生えそろうように誘導する治療です。 | 220,000~440,000円 ※別途保定管理料 55,000円 |
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マウスピース型矯正装置(インビザラインファースト) | 子どものマウスピース型矯正装置です。 (ブラケット装置併用しても金額は変更なし) |
550,000円 (追加アライナー料込み) ※別途保定管理料 55,000円 |
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小児矯正Ⅰ期+Ⅱ期 (同時入金) |
小児矯正Ⅰ期+Ⅱ期を通して行います。 | ブラケット 770,000円 インビザライン 900,000円 ※別途保定管理料 55,000円 |
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MFT(口腔筋機能療法) |
咀嚼、嚥下、呼吸、舌の位置、発音などの正常化を目的としたお口のトレーニングでお口周りの筋機能を鍛えます。 | 当院で治療されてる方 初診5,500円 再診3,300円/60分まで ※当院で治療を受けずMFTのみご希望の方 初診5,500円 再診3,300円/30分 5,500円/60分 |
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当院で一期治療から二期治療への移行の際の精密検査/診断費 | 一期治療を受けられた方が二期治療へ進む場合に必要となる精密検査/診断費です。 | 当院で一期治療を 受けた方 通常 33,000円 インビザライン 44,000円 |
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成人矯正(全体矯正) | 歯にブラケットを貼り付けて歯を動かす方法です。一般的な大人の成人の矯正治療です。一般的な金属のブラケットと目立ちにくいセラミックのブラケットをご用意しています。 | 【ブラケット】 880,000円 ※別途保定管理料 55,000円 |
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マウスピース型矯正装置(インビザライン) | 目立たず、透明に近い、取り外しが可能な新しいアプローチのマウスピース型矯正装置(インビザライン)は、現在、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに1,400万人以上(※2022年9月時点)を超える患者様が治療を受けられています。 | 990,000~1,200,000円 (追加アライナー料/ 保定管理料込み) |
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iTero(光学印象) | マウスピース型矯正装置(インビザライン)を作製するための歯型を採取します。 | 5,500円 | |
歯科矯正用アンカースクリュー | 通常の矯正装置に加え、歯茎部分の骨に埋めた矯正用のインプラントを固定源として歯を動かします。固定源がしっかりしているため、通常よりも大きく歯を動かせます。 | 1来院につき33,000円 | |
部分矯正 (前歯中心の改善) |
1歯から数歯の前歯の歯並びを整えます。 | ブラケット治療のみ 330,000円~440,000円 ※別途保定管理料 55,000円 |
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矯正期間中の処置費 | 初診相談後の定期観察、矯正装置の調整や検査、指導など行います。 | 2,200円~5,500円 | |
保定管理費 | 矯正治療後、歯の後戻りを抑えるために保定装置をつけ、経過を観察します。 | 55,000円 | |
便宜抜歯 | 顎骨のスペースが足りず、適切な歯の移動が困難な場合には抜歯をいたします。 | 5,500円 |
三鷹で八重歯・叢生の矯正治療をお考えの方は矯正相談へ
三鷹miki矯正歯科では、矯正歯科治療を専門に行う歯科医師が八重歯・叢生の矯正治療を担当いたします。当院では、歯並びについてお悩みの方が安心して矯正治療を開始できるよう、矯正相談やセカンドオピニオンを実施しております。矯正相談では、患者さんに理解を深めていただけるよう口腔内写真・レントゲン写真・歯列の移動を確認できるシミュレーション動画などを用いて、丁寧な治療説明を行っております。東京都三鷹で八重歯・叢生の矯正治療をご検討の方はぜひ、三鷹駅すぐの当院までお気軽にご相談ください。